[京都市/SE構法/長期優良住宅]
周辺景観にも配慮した落ち着きある内外観の家
ご結婚当初から、いつかは注文住宅を考えておられたF様。
奥様におかれては、数年前から新築を想定して、「こんな住まいを」のイメージをまとめたスクラップブックも作成されていたそうです。
イメージがいっぱい詰まったそのスクラップブックを手に、当初はハウスメーカーを回られたそうですが、期待どおりの提案がなかなかもらえず意気消沈。
そんな時、雑誌で見かけたのが楠亀工務店だったとか。パラパラとめくった時に目に止まった理由は、柱、梁、フローリングの木の質感と珪藻土の壁の第一印象だったそうです。
楠亀工務店としては、お客様のイメージをいかにして具体的なカタチにするか?
が最大のテーマでもあったお宅のご紹介です。
- 所在地
- 京都市
- 敷地面積
- 470.88m²
- 延床面積
- 228.25m²
- 構造
- 木造2階建(SE構法)
- 耐震等級
- 等級3(最高等級)
- 温熱等級
- 等級4(最高等級)
建ぺい率が小さく、建物外観のデザイン制約が厳しい、京都市の風致地区に位置するF様邸。
外観デザインは規制を考慮した上で「シンプルモダン」をコンセプトとされました。
玄関空間も外観の印象と同じく落ちついた印象。木の質感を生かしたデザインです。
玄関を入ると、ご家族のリビングとは反対側に客間としても使える和室。建具や天井に用いられているウッドが、和でありながらモダンな印象を醸し出します。
和室からはご家族の居住スペースを通らずに、手洗いや浴室へアクセスできる動線を設定。これは「お客様が気兼ねなく過ごせるように」という、ご主人の気遣いからです。
玄関を挟んで反対側がご家族のリビングルームとなります。落ち着いた色調の空間です。
「買ったのはソファ&テーブルとダイニングテーブルぐらい」というF様、TVボードをはじめ、収納棚などの家具はほとんど造作となっています。
当初は考えておられなかったという吹き抜けは、楠亀の提案で設置することに。「冬は1階の床暖房の熱が2階へ自然と上るので、2階は暖房いらず」とご主人。
階段をリビング階段にされなかったF様。「代わりに吹き抜けから2階の気配、空気が伝わるのでとても良かった」とは奥様。
キッチン、収納、2台の冷蔵庫、ダイニングテーブル、そして奥様の家事コーナーがコンパクトにまとまった、使いやすいダイニング・キッチンスペース。
ダイニング・キッチンの奥には、お子さまの勉強コーナーも。学校から帰ったら、宿題はここで。
いまはお子さまのプレイルームになっている2階のホール。手すりの腰壁にはガラスをはめることで、吹き抜けから光が落ちるようになっています。
ぬいぐるみが大好きな子どもたちの寝室は、壁紙で明るくかわいい印象に。
主寝室はリビングなどと同様、シックなつくりになっています。メイクスペースも造作でシンプルに。
女の子おふたりの4人家族。お子さまが大きくなられた時のことを考え、複数人で洗面台を使えるようにボウルも2つ設置。
当初からご要望されたていたウッドデッキはリビング西側に設置。「経年変化したら自分たちで塗り替えできるように」と、デッキには無垢材を選ばれました。
【お客様からのお言葉】
当初はハウスメーカーに依頼する予定で2社さんとお話を進めていました。
でも、なかなか私たちが望んでいるような提案をしてもらえないことに、工場生産であるがゆえの限界を感じるとともに、
金額をはじめとした「駆け引き」に徐々に疲れを感じ始めた頃に楠亀さんを知りました。
楠亀さんのある東近江市と京都市では距離があるため「どうかな?」とは思ったのですが、
快く引き受けてくださり、一安心でした。
それ以降は、楠亀さん1社で話をすすめました。
私たちが昔から膨らませていた夢をすべて叶えていただいた感じです。
プランについても主人の頭の中にあった「こういう風に」を実現してもらえて満足しています。
おそらく実際の設計に落とし込むのはかなりたいへんだったのではないでしょうか?
それから、プランやデザインだけでなく住宅としての「性能」も。
私(ご主人)が暑さが苦手ということもあり、天井や壁から熱が侵入しないようにと要望したところ、
楠亀さんが「ダブル断熱」を標準仕様として検討されていた時期とも重なり、さっそく採用してもらいました。
結果として、夏の遮熱はもちろん、冬の保温性能にも優れているので、
1階の床暖房だけで全館が暖まってしまい「各室にエアコンはいらなかったかも?」とうれしい誤算でしたね(笑)