【営業・設計の家づくりブログ】満足できる納得できる家づくりとは設計業務を通して
こんにちは!設計スタッフの平柳です。
お客様と打合せをして、家づくりのサポートをしています。入社してもうすぐ4年が経とうとしています。
まだまだ未熟ですが、一人一人のお客様との出会いの中で、家づくりにおいて大事なことが見えてきました。
家づくりを考えた時に、構造は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等どれがよいのか。ハウスメーカー、工務店、設計事務所等、依頼先はどこがよいのか。建売住宅か、規格住宅か、注文住宅か。注文住宅の中でもフルオーダー(全て自由設計)、セミオーダー(制約あり)なのか。様々メリット・デメリットはありますが、主には費用との兼ね合いで選択します。
「木造」「フルオーダーの注文住宅」「工務店」である弊社に興味を持っていただきましたら、まずは資金計画をして、間取りのプランを検討していきます。
弊社は「フルオーダー」とはいえ、4つ制約があります。
1つ目は、木造でも「耐震構法SE構法」を採用して「耐震等級3」とすること。
2つ目は、断熱気密の性能を高める仕様とし、断熱性能を示す「UA値0.4以下」気密性能を示す「C値0.5以下」とすること。
この2つは安心安全な家づくりの基本として欠かせない要素となります。そのため一般の木造住宅よりコストアップになりますが、考えに共感していただくことが弊社での家づくりのスタートとなります。
3つ目は、建設される土地です。形状や立地条件、法規制などを考慮したうえでの設計となります。
4つ目は、予算です。資金計画により建物本体にかけられる費用を算出し、その費用の中でやりくりしながら設計します。
この2つはお客様にとって家づくりの大前提の制約となります。
「フルオーダー」で自由に選択できるのは良いとは限りません。選択肢が多いとどれを選べばよいか分からなくなり、選択しても後で後悔したりと、満足できないことがあります。
これは「選択のパラドックス」(選択肢が多くなると無力感を感じて選ぶのが難しくなり、選択した後も「他の選択肢の方が良かったのではないか」という後悔が残って満足を得にくい)と言う心理作用のようです。
生きていることは選択の連続なので、日々の中で誰しも経験することでしょう。
打合せをするなかでも、選択肢に悩んで決められないということがよくあります。そして悩んだまま決めてしまうと、後でモヤモヤしてしまうことになります。納得して決断したのであれば、同じものを選んだとしても、後悔なく満足につながります。
つまり、納得して選んでいった結果が積み重なって、満足できるお家が完成すると感じています。
例えば間取りを考えるときに、玄関や水回り、LDK、個室が広くて充実しているに越したことはないですが、土地と予算の制限があるのですべてを詰め込むことはできません。LDKを広くしたせいで水回りが窮屈になるなど、何かを得ると別の何かを失うトレードオフの関係が出てきます。それぞれの部屋に求める広さ・設備・機能や各部屋の動線などの条件に優先順位をつけ、本当にその条件が必要なのかどうか整理することで、納得できる間取りが見つかります。
納得して選ぶためには、優先順位をつけること。その優先順位をつけるために、心地いいなと感じること、心ときめくもの、日頃不便に感じていることなど、普段の生活の中から見えてくる自分の理想、自分のルールといった制約・条件を発見しておくことで、迷いなく楽しく満足できる家づくりが実現できるのではないかと思います。
お客様にぴったり合ったオーダーメイドの家をつくるには、お住まいになるお客様がご自身の理想や好みなど、どれだけ自分自身のことを理解されて優先順位をはっきりさせているか、またそれを設計担当とどれだけ共有出来ているかどうかで左右されるように感じます。
多くの人にとって一生に一度の高価な買い物である家づくり。ご要望を汲み取り、お客様と一緒に理想の家を探りながら、サポートしていきたいと思います。